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子供だって大人みたいに「乾杯」したい!

12月に入ると、アルゼンチンでも忘年会の時期なので、あちこちで乾杯をする機会が増えます。シャンパンやシードルなどの「Espumante」(エスプマンテ=発砲酒)をグラスに注ぎ、「Salud(サルー)!」のかけ声とともに乾杯しますが、クリスマスイヴや大晦日の夜は家族が集まっているときなので、子供たちも一緒にお祝いをしたがるのは当然のこと。

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そこで、ホリデーシーズンになるとこのような飲み物が店頭に現れます。「Anana Fizz」(アナナ・フィズ=パイナップル・フィズ)という名前ですが、よく見ると「Sin Alcohol」(シン・アルコル=ノンアルコール)と記されていて、その下には楽器を鳴らしながら嬉しそうに踊っている子供たちのイラストが。実はこれ、子供たちのための乾杯ドリンクなのです。お酒が飲めないのなら、代わりにどんな飲み物でもいいのでしょうが、やっぱりクリスマスや新年の乾杯には、子供たちだって特別な気分を味わいたいもの。シャンパンカラーで、スパークリングで、味は甘くておいしいパイナップル。大人の方でも、お酒が苦手という場合はこれで乾杯してもいいかもしれませんね。


さて、これが今年最後の投稿です。スローペースなブログにも関わらず、いつも見てくださっている皆様、ありがとうございます。年末から「海辺の山小屋」で夏休みを過ごしていますので、次の更新は1月中旬となります。来年もマイペースで、ブエノスアイレスのことをもっと紹介したいと思っておりますので、どうぞ気長にお付き合いくださいませ。 では、よいお年を!
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by precious31 | 2007-12-31 23:00 | 生活情報

カラフルなアルファホールでFeliz Navidad(メリークリスマス)!

アルゼンチンはカトリックの国なので、クリスマスは新年よりも盛大にお祝いします。24日の夜は家族が集まり、0時になったら乾杯。街のあちこちで打ち上げ花火があがる中、頑張って遅くまで起きていた子供たちはお待ちかねのプレゼントを受け取ります。
アルゼンチンではクリスマスに、イタリアのパネトーネと同じパン・ドゥルセ(Pan dulce)を食べる習慣があるのですが、我が家の娘たちはパン・ドゥルセが好きではないので、その代わりに何かクリスマスらしいお菓子が食べたい!とリクエストしてきました。
c0114387_10223411.jpgそこで思いつきのまま作ってみたのが、クリスマスバージョンのアルファホール。(作り方はこちら)。生地をピンクとグリーンに色付けして、ココアを混ぜたものも作り、カラフルに仕上げてみました。何となく、見た目がマカロンのようで、テーブルの上を華やかにしてくれます。

c0114387_1222040.jpg中に入れたのは、お決まりのドゥルセ・デ・レチェではなく、イタリアのスプレッド「Nutella」(ヌテッラ)。チョコレートとヘーゼルナッツクリームをミックスしたもので、イタリア人の生活には欠かせないものなのですが、アルゼンチンでもお菓子作りによく登場します。ヌテッラを挟んだので、クッキー生地はレモン風味にせず、代わりにバニラエッセンス。お砂糖の量も控えて、甘みはほとんどヌテッラだけにしてみたところ、甘すぎるお菓子が苦手な次女までパクパク食べてくれました。
クリスマスバージョンのアルファホール、我が家では定番になりそうです!
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by precious31 | 2007-12-28 12:26 | レシピ

ウルグアージョの誇り

いきなり私事になりますが、私の夫はウルグアイ人。見かけはアルゼンチン人と全く同じヨーロッパ系人種ですし、もう30年以上もブエノスアイレスに住んでいるので、ほとんどアルゼンチン人と変わらないはずなのですが、彼の心の中にはウルグアージョ(ウルグアイ人)であることの誇りが宿っています。そんな彼が、母国の典型的なプレート「chivito」(チビート)が食べたくなったときに出かけるのがここ、「LA CELESTE」(ラ・セレステ)。ウルグアイをテーマにしたレストランなのですが、ウルグアイ人オーナーが、母国を愛しながらもどこか自嘲しているような、楽しいお店です。
c0114387_5152687.jpg「セレステ」とはスペイン語で「空色」の意味。ウルグアイではサッカーの代表チームの愛称になっています。店内には、ウルグアイ代表のユニフォームや、歴代の名選手の写真などが飾られていますが、スポーツカフェのような雰囲気は全くなくて、内装はどちらかというとシックで落ち着いた感じ。床のセレステ・カラーのタイルがどことなくアンティークな雰囲気で可愛らしい。
c0114387_5355058.jpgランチョンマットとして敷かれているのは、1950年にサッカーワールドカップで優勝したウルグアイチームの写真。決勝で天下のブラジルを敗って優勝した国民的英雄たちなのですが、なぜか右端のマッサージ師を入れたがために、左端に写っている偉大なキャプテン、オブドゥリオ・バレーラが枠に入らず、丸囲みで付け足されていて笑えます。しかも、写真の上には「ウルグアイはこのときの栄光以来、世界チャンピオンになっていません」というツッコミが。
c0114387_623478.jpg壁のボードには「ウルグアイに実存する面白い名前」が書かれています。一昔前までは国から許可されている名前しか付けられなかったアルゼンチンと違い、ウルグアイでは自由に命名できたのですが、そのせいで中には突拍子もない名前があります。ここで紹介されているのは、「Oxigeno」(オクシヘノ=酸素)さん、「Flash」(フラッシュ)さん、「Dos A Uno」(ドス・ア・ウノ=2対1=上記のワールドカップ決勝でのブラジル戦の結果!)さんなどなど、どれも「ありえない」名前ばかり。そう、ウルグアイは「変な名前」が多い国としても有名なのです(ちなみにうちの夫の名前はごく普通です)。

さて、肝心のお食事。冒頭で述べたチビートとは、下の画像の左側のようなプレートです。一見、どうってことのないステーキとサラダ&ポテトの盛り合わせのように見えますが、実は見た目そのまま、特にどうってことはありません(笑)。でも、こうしてサーヴされるのがまさにウルグアイスタイル。c0114387_10331187.jpg右の大きなお肉は、これまたウルグアイ名物の「pamplona」(パンプローナ)。中にハム、ムッツァレラチーズ、ピーマンなどが入っています。いずれもカロリーは高めですが、夫にとってはちょっぴりノスタルジックな気分にさせてくれる郷土料理。また、チビートにはもう一つ別のスタイルがあり、最もポピュラーなのが「chivito canadiense」(チビート・カナディエンセ)。c0114387_10531534.jpgチビートをサンドイッチにしたものなんですが、一応、中に挟むものとその順番にも定義があって、「LA CELESTE」では詳しく図解されたものを見ることができます。そして、やはりここでも「chivo(チボ=山羊)の肉でもなくcanadiense(カナディエンセ=カナダのもの)でもないのにチビート・カナディエンセとはこれいかに」とツッコミが入っていたりして、どこまでも笑わせてくれるこのお店。
c0114387_1059344.jpg極めつけは、壁に掲げられた故Carlos Gardel(カルロス・ガルデル=アルゼンチンの有名なタンゴ歌手)の写真。なんとその下には、「ガルデルは実はウルグアイ人だった!」c0114387_1135075.jpgという証の出生証明書のコピーが飾られています。真相は定かではないので、オーナー曰く、ここでディベートを展開してもらうのが目的なのだとか。だから、ガルデルの写真の上には「論争コーナー」と書かれた札がかかっているのでした。
ウルグアイ人であることのこだわりと、それを自分たちで笑ってしまう心の大らかさ、更に、国のカラーである水色への思い入れと誇りを感じることのできるレストラン。ここに来ると、長年アルゼンチンで暮らしながら、夫がいつまでもウルグアージョであり続ける気持ちが私にも理解できるような気がします。

LA CELESTE
Medrano 1475 (Costa Rica通りとEl Salvador通りの間)
Tel. 4827-5997


住所が下記のとおり変更になりました!
Bonplad 1944 (Fitz Roy通りとCosta Rica通りの間)


追記:ウルグアイは、アルゼンチンの隣にある、人口約340万人、面積は日本の半分以下という小さな国です。とても美しいビーチがたくさんあり、中でもPunta del Este(プンタ・デル・エステ)はアルゼンチンやブラジルのセレブが集う高級リゾート。ブエノスアイレスの港から車ごとモンテビデオ行きのフェリーに乗ってラプラタ河を渡り、ウルグアイの海岸沿いをドライヴすると気分爽快です♪
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by precious31 | 2007-12-05 12:01 | レストラン