<   2007年 11月 ( 4 )   > この月の画像一覧

Patriciaのレシピ

c0114387_12303566.jpg先日、ステキなレシピ本を見つけました。デボラ・イニ(Deborah Ini)著「Sabores del Alma」(サボーレス・デル・アルマ=心の味)というタイトルの本です。バブルガム・ピンクの表紙に惹かれて手に取ってみると、中にはとてもわかりやすい簡潔な説明で、アルゼンチンの家庭料理の作り方が載っています。迷うことなく購入し、表紙を開くと、可愛らしい女の子の写真が目に飛び込んで来ました。その下に、著者であるデボラの言葉で、c0114387_12454941.jpg「この本で紹介するレシピは全て、お料理が大好きだったPatricia(パトリシア)のものです」と書かれているのを読み、「大好きだった」と過去形になっているところがどうも気になって、この本を作った経緯をもう少し知りたいと思い、デボラにメールしてみました。偶然にも、彼女のオフィスが私の家のすぐ近くだったので実際に会う運びとなり、おいしいコーヒーを飲みながら、彼女とパトリシアのストーリ−を聞かせてもらうことに。

c0114387_12553890.jpgデボラは40代半ばの、スリムでお洒落な女性。彼女の専門は料理ではなく、独自のブランド「ENTREDOS」(エントレドス)でベッドリネンやテーブルクロスなどをプロデュースしています。なのにレシピ本を出版したのは、写真の女の子であり、彼女の姉であるパトリシアへのオマージュ。数年前に他界したパトリシアの思い出を、デボラは「姉のレシピ本」という形で残そうと考えたのです。

デボラとパトリシアのご両親がもともとシリア出身ということで、本にはキッベやサンブサック、マムールなど、アラブの代表的な家庭料理の作り方が掲載されている他、代表的なエンパナーダ(アルゼンチンのミートパイ、上の画像)、ニョッキやラビオリといったパスタ類、ファラフェルやクニッシュといったユダヤ料理まで紹介されていて、まさに移民の国アルゼンチンならではのレパートリー。

c0114387_13131721.jpg中でもデボラが「一番簡単で一番美味しい!」と薦めてくれたのがこちら(左の画像)のチーズケーキ。スーパーで手軽に買えるビスキュイを手で細かく砕いて型に敷き詰め、上にクリームチーズ、卵、コンデンスミルク、レモンゼストを混ぜたフィリングをかけ、さらにその上に砕いたビスキュイをふりかけてオーヴンで焼くというもの。私もさっそく作ってみましたが、本当に簡単で、とってもおいしく出来上がりました。
デボラの、パトリシアへの想いがいっぱい詰まったレシピ本。お宅にも一冊、いかがですか。

「Sabores del Alma」はアルゼンチン国内の大手書店でお求めになれます

追記:今回、本の画像を使用するにあたり、デボラから直接許可をいただきました。彼女のブランド「ENTREDOS」については、また後日紹介しますね。
[PR]
by precious31 | 2007-11-29 13:41 |

続・甘い物を食べる幸せ♪

小ぶりで甘さ控えめな可愛らしいケーキを作っていた近所のケーキ屋さん「AGATHA」が閉店してしまってから早7ヶ月。家から気軽に歩いて行ける距離ではないけれど、先日ご紹介したプエルトマデーロのi Fresh Market」の中に「AGATHA」に匹敵する素晴らしいパティセリーがありました。

c0114387_23413212.jpgここのものは、どれも甘さをぐっと抑えてあります。ケーキもタルトも、上に添えられているフルーツの甘さ&酸味が引き立つくらい甘さは控えめ。直径12cmはある大きなクッキーは、私が家で焼くものの半分くらいしかお砂糖を使っていないと思われます。それほど甘くなくて、でも決して味気ないわけではなく、日本でいただくお菓子のようにおいしいのです。

c0114387_07469.jpgチョコレートのタルト(画像左下)は、艶やかなガナッシュ(この艶に惹かれました♡)の下にドゥルセ・デ・レチェが敷いてありますが、特有のしつこい甘さはなく、なめらかな舌触りとキャラメル味がきいてます。ラズベリーがてんこ盛り!なタルトは、フィリングももちろんラズベリークリーム。タルトの他、ケーキも同じように美しくておいしいので、ぜひお試しください。

アルゼンチンで「甘くなくておいしいお菓子」を見つけるのは本当に難しいのですが、最近そういうお菓子を作るパティセリーが増えてきているとも聞いています。他にもお店をご存知の方、情報をお待ちしてます!

i Fresh Market
Azucena Villaflor通りとOlga Cossettini通りの角
(プエルトマデーロ地区/Dique 2とDique 3の間にあります)
Tel. 5775-0330
公式サイトはこちら
[PR]
by precious31 | 2007-11-28 00:39 | パティセリー

プエルトマデーロの「マーケット」

ブエノスアイレス市内で最も高級な新興住宅地プエルトマデーロ。港を埋め立てて造られたこの地区は、洗練されたレストランやカフェが建ち並ぶ他、ホテルやマンションが次々と建築されていることで知られていますが、ここに、小さくてお洒落な「マーケット」があるのをご存知ですか?

c0114387_8501612.jpg名前は「i Fresh Market」(イ・フレッシュマーケット)なのですが、実は「マーケット」と言ってもメインはレストラン&カフェ。オープンスペースに、国内外の良質な食品や、雑貨、花などが揃うミニマーケットが併設されています。今や世界的に有名なアルゼンチン人のティーブレンダー、Ines Berton(イネス・ベルトン)がプロデュースするハーブティーブランド「Tealosophy」 (ティーロソフィー) のお茶はもちろん、フレンチスタイルの小さくて美しいケーキの他、ハムとチーズ、ワイン、ジャム、スパイスなどなど、味にこだわる人たちから合格印を捺された美味なものが大集合。ロールケーキの形に飾られたタオルのセットや、パウンドケーキの形&香りのソープなど、プレゼントに良さそうな雑貨もたくさん並んでいます。

レストランでは、10種類のサンドイッチが楽しめます。中身はスモークサーモン&クリームチーズ、チキン&ルッコラ、ビーフ&オニオン、プロシュート&チーズなどなど。パンはバゲットですが、素材のおいしさと調和するように、中身によってプレーンだったりシリアル入りだったり。付け合わせのほっかほかポテトで、お腹は大満足。グラスに注がれてサーヴされるカフェもおいしい。
c0114387_931362.jpg

c0114387_106732.jpgオススメのドリンクは、お店のスペシャル「i」。イチゴ、バナナ、オレンジ、マンゴー、ココナッツミルクなどがミックスされているスムーシーです。ちなみに、お店の名前にもなっている「i」(イ)とは、アルゼンチンの先住民族マプチェの言葉で「さあ食べましょう」という意味なのだとか。その名の通り、プエルトマデーロを散策中にお腹が空いたら、ぜひここで「i」してみてくださいね。

i Fresh Market
Azucena Villaflor通りとOlga Cossettini通りの角
(プエルトマデーロ地区/Dique 2とDique 3の間にあります)
Tel. 5775-0330
公式サイトはこちら

追記:文中で触れているここのおいしいケーキとTealosophyのお茶については、後日改めて紹介します。どちらも単独で取り上げる価値大!ですので。
[PR]
by precious31 | 2007-11-26 10:28 | ショップ

紫色に染められて・・・

約1ヶ月もの間、ブログの更新をできない状態でいたら、アルゼンチンではハカランダ(Jacaranda)が満開の季節になっていました。満開の花が紺碧の空を飾る一方で、落ちた花は紫色のカーペットに。街中が紫色に染められるので、それはそれは美しい光景です。

c0114387_2452313.jpgハカランダはブラジルが原産の木。ブエノスアイレスでは11月中旬になると満開になります。私の次女が生まれたのがちょうどこの時期なので、ハカランダの香りが漂う頃になると、咲き乱れる紫色の花を眺めながら、出産のために産院まで歩いて行ったことを思い出します。

c0114387_3102724.jpgハカランダは原産地こそ南半球ですが、メキシコやアメリカのカリフォルニアにも「ハカランダ並木」があります。またオーストラリアでも、英語式の「ジャカランダ」という発音で親しまれています。花にはちょっとバラに似た香りがあるなと思っていたら、「ブラジリアン・ローズウッド」という別名があることを知りました。

以前はアコースティックギターの材料として使われていたそうなのですが、後にワシントン条約で輸出入が禁じられてしまったので、今やハカランダで作られたギターは非常に価値のあるものなのだそう。日本の桜の美しさは唯一ですが、満開のハカランダにも情緒は十分。俳句の才能があれば、「ハカランダ」をお題に一句作りたいところです。

追記:2枚目の画像でおわかりのように、花の色はとても淡い紫色です。たくさんの花が折り重なって、遠くから見ると1枚目の画像のようにはっきりとした紫になります。キリの花に良く似ていて、押し花にするときれいですよ。
[PR]
by precious31 | 2007-11-22 03:42 | 生活情報